ゆるキャラ

白岡市には、ご存じのとおり、梨のことならなんでも知っているという「なしべえ・なしりん」というキャラクターが前々からいるのですが、2015年からは「シラオ仮面」という新しいキャラクターが加わっています。

 

悪の組織とは戦わず、市内の清掃や介護施設のお手伝い、通学路の見張り等を行ってくれているそうです(Wikipediaより)。

 

YouTubeにも、小学生と一緒にダンスを踊る動画などがアップされているので、実物にお目にかからなくても、ほとんどの人が見知っているかと思います。

 

そのシラオ仮面を、私は今年の白岡マラソンで見かけました。いつから来ていたのかはわかりませんが、私が見たのは、会もだいぶ進み、走者もあらかた戻ってきたころだったと思います。

 

そのとき思ったのです。「シラオ仮面が走ってくれていたらなぁ」と。

もちろん、小学生なんかは、ただシラオ仮面と一緒に走れるだけで嬉しいでしょうし(もしかすると実際走っていたのかもしれませんが)、一般の部でも、「今年はシラオ仮面より早く走れた!!」といった、タイムとは違うバロメーターにもなりえるわけですが、私が考えていたのは、もっと別のことです。

 

私は自分が走り終えたあと、別の部で走っている人たちに向けて沿道から声援を送っていたのですが、さまざまな人たちが走っていました。

消防関係や介護施設の人たち、かなりの高齢にもかかわらず足を前に出し続けるご老人、そして何かしらの障害を抱えながらも頑張っている人と、それをサポートする人…。

 

勝手な言い分ですが、そこに、「シラオ仮面がいたらなぁ」と思ってしまったのです。真っ白なコスチュームが泥に汚れ、「中の人」のかいた汗が首元や胸に染み出し、荒い呼吸で走っている、シラオ仮面。

老人に声をかけ、障害のある人たちの手を取り、市のためではなく、人のために、全力で汗をかいてくれるキャラクター。

 

シラオ仮面は、2018年のゆるキャラグランプリで423位だったそうですが、正直、順位なんてどうでもいいし、そもそも、ゆるキャラであってもいいしなくってもいい。

ただ、熱を帯びて、何かしらの志を持って、ともに頑張ってくれるキャラクターとしての側面も、見せてほしいなと思っています。

 

私の今年の白岡マラソンの成績は39位でした(一般男子40代の部。64人中)