なぜ政治家を志すのか

「政治家を志す」なんて書くと、言葉が大きすぎるなと思う。

私にとって今回選挙に出る理由は、いくつか条例を提案し、制定したいという思いがあるだけだから。


私は長いこと出版社にいて、採用面接を担当することもありました。希望者の中には、「編集者になりたい」という人も、それなりの割合でいました。出版社に入りたい理由には、いろんなものがあるでしょう。

ですが、「編集者になりたい」より、「こういう本が作りたい」という人のほうが、やはり魅力的です。出版社に入るのは、あくまで本作りのための手段の一つであって、本当の目的はその後ろに控えている「作りたい本がある」「なんとか世に送り出したい」「こうした本を作って、たくさんの人に夢や楽しさを伝えたい」、そういったことなのです。


だから、「政治家を志す」と書くと、自分でも少しズレているのを感じます。


小学校のころにイジメられてる同級生がいて、それはイジメの原因ではなかったのかもしれないけど、その同級生の家は父子家庭でした。お父さんは気を配ってくれてはいたのでしょうが、男手一つで、料理も洗濯もきちんとやって、毎日仕事をして生活を支えるのは大変だったと思います。その同級生は、あまり着替えることをしませんでしたし、よくお菓子を食べていて、虫歯も多くありました。

かなりひどくイジメられていたと思います。


現在、イジメについては、各家庭でしつけられたり学校で教育されたりして、「やってはいけないこと」と生徒・児童もわかっているとは思います。そして親御さんや先生方がそうして努力しているように、父子家庭や母子家庭を、行政がもっと強力にサポートしていく社会に、自分はしていきたいと思っています。


安全で、安心できる社会、どんな境遇にあっても夢を見られる社会、それを目指して、私は今回選挙に出ています。