白岡市の人口は減っていきます。
2021年、すなわち令和3年の合計特殊出生率のデータを見ると、白岡市は「1.30」となっており、全国平均とまったく同じです(埼玉県発表資料。埼玉県全体は「1.22」)。
「合計特殊出生率」は、「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」であり、「1人の女性がその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子ども数に相当する」という数値です。よりわかりやすく表現するなら、生物学上の親が男女1人ずつの計2人いるわけですから、この数値が「2.0」を下回れば人口は減少傾向、上回れば増加傾向にあるといえるでしょう(実際の増加には、生物学上の男女率のほか、出産年齢以前での死亡率などを加味し、およそ「2.1」を上回る必要があるといわれています)。
つまり全国的にはもちろん、白岡市も、新規の人口流入を除けば、人口は減少傾向にあるといえます。これは「白岡市人口ビジョン」等でも指摘されているとおりです。人口が5万人を超えて単独で市になり、さらに市内人口が増えていることを考えると、「人口減少」という傾向はわかりづらいのですが。
そのうえで、子育て環境を整えていく必要があります。白岡市は待機児童がいることから考えても、まだ受け入れ体制そのものも完備されていません。これは、白岡に居住し子供を育てていく家庭にとって、最優先で実現すべき施策です。病児保育の拡充も必要でしょう。
さらに、見かけの人口増加だけでなく、合計特殊出生率等を踏まえて、「未来の白岡」の人口動態を見据えた市政の方向付けが必要です。ただたんに、保育所を新設するというだけでは、「白岡の未来」に対応できないのです。
いきなり「合計特殊出生率」を上げようとするのは無理があります。全国的な傾向にはそれなりの理由、背景があるわけですし。
大事なのは、現状を把握すること(待機児童がいる、保育所への送迎が大変)、その施策を実現すること(保育所の新設および送迎問題の解決)、さらに「未来へのビジョン」を確立することです。
流山市をはじめとする、都心へのアクセスが向上したTX沿線ではここ数年、合計特殊出生率が全国平均をかなり上回っています。白岡市の立地を変えることはできませんが、子育て環境を整える、とくに保育所への送り迎え問題を解決する糸口として、「送迎保育ステーション※」を設置するなど、施策的に他市町村の取り組みを取り入れることは検討に値するでしょう。
この、保育ステーションで使う送迎バス、日中帯に遊ばせておくのはもったいない。白岡市には外出の難しい高齢者世帯等もありますから、直接の声かけや日用品の運搬等に使うこともできます。15時や16時といった小中学校の下校時間帯付近であれば、各学校を経由して「こもれびの森」やその他市内公共施設に向かうことも可能でしょう。
実際には「できる・できない」があるかもしれません。ですが、「未来の白岡」を見据えながら、「白岡の未来」をつくっていこうという気持ちを、自分は持っています。
「定期テストが近いから、テスト勉強を『こもれびの森』でやる」と中学生の子供が言ってるんだけど…、という話を先日聞きました。言いたいことはわかる。
新白岡方面や、おそらくはほとんどの白岡方面からも、「こもれびの森」への道が危険なので、子供1人では行かせられないし、毎回送り迎えするのは大変、なんとかならないかなぁという話です。白岡市公式HP内の「市長への手紙」にもあります。
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